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全国的に新築住宅市場が冷え込んでいる。国土交通省の発表によると、2023年の注文住宅の着工戸数が前年比11.4%減となったそうだ。
家の作り手としてはとても看過できない。
原因の一つがウッドショックと呼ばれる2021年ごろからの資材高騰だ。主な原因はロシアのウクライナ侵攻により燃料費が高騰したから。材木は少し下がったが、今も資材の高止まりは続いている。キッチン、風呂回り、外壁、板金、屋根材もタイルも高止まり状態だ。そんな中、物価上昇により実質賃金の減少で消費者の購買欲が落ち込んでいる。
とはいえ、全く家の購買欲がないわけではない。あらかじめ住宅会社が建てた家を買う「建売(たてうり)」はそれなりに売れているようだ。建売を販売する会社の視点に立つと、打ち合わせがない分、営業マンも減らせるし、同じ建物をいくつも建てるとなると、資材もまとめ買いできてトータルのコストダウンにつながる。大手の住宅会社も建売にシフトしているようだ。買い手の視点に立つと、車や家電製品と同じ「完成品」が手に入るので楽だ。
でも今一度、人生で一番高い買い物ともいえる「家」について考えてもらいたい。リビングの吹き抜け、ウッドデッキ、天窓、造り付けのハンモック、明るいバスルーム、カウンターが広いキッチンなど、その家族にしかない叶えたいカタチや使い勝手がある。後悔しないためにも、「家を買う」とはどういうことか、今一度考えてもらいたい。