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長期化する木材価格の高止まり。その裏側で起きていること

ロシアとウクライナの問題が始まって1年半以上が過ぎた。じつは住宅業界と世界情勢はものすごく密接な関わりがある。ここのところ、材料費が高止まりとなっている。その一番の原因がロシアだ。ロシアのウクライナ侵攻により、世界のエネルギー需要のバランスが崩れてしまったのだ。その影響で周知の通り、何もかも値上がりしている。

 

コロナ禍でウッドショックという言葉が広まったが、燃料費の高騰などから、今のところ木材は高止まりの状況だ。「だったら地元の木材を使えばいいじゃないか」と思われがちだが、実際はそうもいかない。日本の木材は、含水率などの関係から建築材料として使えるものがごくわずかだ。したがってほとんどの建築会社が輸入木材に頼っている。そのほか、鋼材やコンクリートなど、多くの建築材料を輸入に頼っているのが現状だ。

 

ウッドショック問題の根っこは大手商社だ。自社の利益のために動いているので、「木材がない」と言われた時期でもじつはたくさんの材木を隠し持ち、高額で売っていた。ある大手建材会社の利益は昨年の3倍だそうだ。

 

結局家を建てる人にしわ寄せが来る。だから経済が衰退するのではないか、と私は危惧している。世界情勢に左右される木材の価格。いつ落ち着くのかは見通しが立たないが、長期化するのは間違いないだろう。

 

 

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