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ネパールの村が水没の危機?!〜エベレスト麓の湖に迫る現実

2019/11/28(木) 社長ブログ日々のこと

地球温暖化が叫ばれて久しいが、その危機が間近に迫っていることを実感したのは、ネパール・ランタン谷奥地の氷河の現状を目撃した時だった。

8年前の2月、厳冬期に訪れた際、凍っているはずの氷河が溶けていた。氷河の上を歩いて行くはずのルートだったが、溶けてしまって浮石の上を歩かなければならなくなった。しかし荷物を背負った重い体重で浮石に乗るとぐらつく。もう限界だと判断し、引き返した。

かつて、2月のネパールの気温といえば、マイナス10〜15度は当たり前だった。ところが、晴天の昼間は半袖で登山できるほど。さすがに夜はダウンジャケットを着用したが、明らかに気温が上昇しているのだ。

 

エベレスト南麓にあるイムジャ湖では、随分前から「下流域の村が流されるかもしれない」と湖への温暖化の影響について、外国人が警鐘を鳴らしていた。でも現地のシェルパたちは「そんなことあり得ない」と意に介さず、危機感を持たなかった。しかし今では、実際に氷河が溶けて湖がどんどん広がり、現実のものとなって初めて焦り始めた。

現在、決壊を防ぐための排水路がようやく建設されたが、氷河が溶け出した湖は拡大し続けている。小さな国ネパールは経済力が弱いため、各地にある同様の湖への対策が遅れているそうだ。 

 

シェルパの友人たちが暮らしている場所なので、とても他人事とは思えない問題。ネパールの問題としてではなく、地球全体の問題として、世界中から知恵と予算を出し合って早急に対応すべき課題なのだ。

ブログをお読みいただきありがとうございます。フォトギャラリーも是非ご覧ください。

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