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自然の中で育つと賢くなる!

2021/01/07(木) 社長ブログ日々のこと

この秋、毎年恒例の子ども登山教室に、指導者として参加してきた。今年度はコロナの影響で日帰りとなったが、小学生20名ほどが参加した。子どもの足で約5時間の縦走コースだ。

 

 

 

子どもたちを見ていると、登山を通してたくさんのことを学んでいるなと感じる。足元のでこぼこ、傾斜、音、におい・・・。山では、様々な状況にとっさに対応しなければならない。それだけではない。仲間と一緒に登るので、ルールを守る社会性、協調性も必要だ。私はルールが守れない子に対しては、厳しく指導している。それでも毎年参加してくれるリピーターの子どもたちがいることが、とてもうれしい。

 

ある研究では、自然遊びを日常的にしている子とそうでない子を比較すると、自然遊びをしている子どもたちの方が、知力、集中力ともに優れていたそうだ。なるほど、である。自然の中にいると、ヒトとしての防衛本能が働く。現代社会は電子機器に助けられ、防衛本能を働かせる機会はほとんどない。でも山では自然が相手だ。「ここに行ったら危ない」「この木にぶら下がると折れる」「この岩はすべる」など、頭をフルに回転させ、注意深く進む。生身の体で自然の中に飛び込むと、GOなのかSTOPなのか、自ずと随所で判断する。

 

子ども登山教室では、さすがにここまでのサバイバル体験はしないが、下山の様子を見ていると、慣れている子とそうでない子の差がよく分かる。滑りやすい下り道をどう下りればいいか。経験のある子は、滑った過去の経験を元に、力の入れ具合や体勢を常に頭で考えながら下りている。だから転ばなくなるのだ。

 

人間は、動物である。自然と接することで感じるものがある。でも現代人はほとんど工業製品に囲まれて暮らしているので、生身で感じることが少なくなっている。風が吹いている、暑い、寒い、怖い・・・の経験の中で反射神経が培われていく。

 

こうした機会に、自然の中での過ごす意義について、家族で考えてもらいたい。

 

 

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