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いま、おもしろいプロジェクトに参加している。県内の高校にオートバイクラブを作ろうという取り組みだ。ものづくり「静岡県」、バイクのまち「静岡県」としての誇りを次世代につなごうという壮大なプロジェクトである。
１８歳になるまでオートバイの免許は取れないが、いわゆる非行少年のような乗り方ではなく、オートバイに親しむことで健全な乗り方を伝えたい、健全なオートバイ社会を育てたいというねらいがある。バイクの危険性や快適性、安全性、法令を伝えて、古いエンジンを自分たちで動かすようにしてみるなど、実践的なことにも取り組む予定だ。
私は知人に依頼され、発起人の一人となった。要綱に盛り込んでもらったのが「青少年の健全な育成」だ。オートバイへの見識を深めてもらいたい、というねらいもあるが、私としては、ものづくりを通して本当の意味での「人との関わり」を高校生たちに体験してもらいたいと願っている。
デジタルネイティブと呼ばれ、オンラインの世界にたくさんの時間を費やしてきたZ世代。ゲームはイヤになったらリセットしてしまえばいい。しかし、そんなことは社会では通用しない。社会に出たとき、人とどう関わっていいかわからなくなる若者が増えている。ふんばれずに職を変える人も多い。
学生の間に、どういう道を歩んできたかが大事になってくる。クラブで外部の人とものづくりを通して交流することで、人との関わりの大切さがわかってくるだろう。
義務教育を離れて高校生となった若者たちに、外部の指導者として関わることができたらいいな、と思う。実現したら、愛情ある厳しさをもって接したい。
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