使いやすい駐車場を設計する3つのポイント

 一家に2〜3台の駐車スペースが当たり前の静岡県の住宅事情。マイホームを建てたものの、「駐車に手間取って、毎日冷や汗・・・」というケースも少なくないようです。意外と見落とされがちな駐車場の使い勝手ですが、設計のスタート段階で決まってしまうんです。

 

辻工務店の設計は、まず駐車場の位置から入ります。その際、次の3つのポイントを必ず確認します。

・隣接する(主に前面の)道路の幅

・現在乗っている乗用車の台数と種類

・将来乗るであろう乗用車の台数と種類

 

の3点です。

いずれも「いかに少ない切り返しで駐車できるか」ということにつながってきます。

前の道路の幅が狭ければ、余裕を持った奥行きの駐車場を設計します。中には住宅や店舗で、車を置いたら道路にはみ出てしまうという駐車場の設計もあります。それは設計者のミスですね。

 

 

 

どんな乗用車に乗っているかどうかも、設計する上で重要です。ハマーのような幅の広い車なのか、はたまた小さな軽自動車なのか。それによって必要な面積が随分違ってきますね。軽自動車2台のご家庭であっても、将来お子さんが誕生する可能性があれば、スライドドアのワンボックスカーが置けることを念頭に設計します。現在2台でも将来3台になる可能性があるかどうかも確認しています。そして、それぞれの車がしっかり敷地内に入るよう設計しているのです。

 

こんな実例がありました。1台は道路から直角にバックで入り、もう1台は縦列で止める住宅駐車場において、前面道路の幅が狭かったため、設計段階で住宅の角を切りました。マイホームとセットで設計することで実現する「使いやすい駐車場」です。

 

 

  

このように、駐車場の使いやすさは設計士の意識の高さが表れやすいポイントでもあります。駐車場は毎日利用するところ。店舗においては集客に関わる重要な入り口です。間取りなどと比べて見落とされがちな点ですが、しっかりポイントを押さえておく必要があります。

 

 

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