マンションの鉄筋コンクリート構造について考える

マンションの構造は、ほとんどが鉄筋コンクリートです。鉄筋コンクリートは頑丈です。耐震性もあります。ですから高層マンションは鉄筋コンクリートで作られます。でも、実は鉄筋コンクリートならではのデメリットもあるんです。

 

 

  • 建物が底冷えする

鉄筋コンクリートは性質上、夏は暑くて冬は寒いです。マンションと木造戸建て両方の暮らしを知っている方には分かると思いますが、戸建てよりマンションの方が温まりにくいんです。いくら内側からエアコンで温めても、建物自体が外側から冷えきっているので、全体を温めるには相当な熱量を要します。戸建ての鉄筋コンクリート造が少ないのは、こうした理由からです。

 

  • 天井を低く設計できる

鉄筋コンクリートは、木造などと違って建物の高さを自在に変えられます。これはマンションを建設する側にとっては有利です。建物の高さがコストに直結するためです。ですから、鉄筋コンクリートのマンションは、支障がないところまで天井の高さを下げて設計されることが多いです。10階建てで各階10センチ下げれば1メートル余ります。高層マンションなら総階数に影響してきます。戸建ての吹き抜けの開放感を知ってしまうと、低い天井は気になるかもしれません。

 

  • 鉄筋コンクリートだって劣化する

頑丈なイメージが強い鉄筋コンクリートですが、永遠に丈夫なわけではありません。コンクリートの中にある「鉄筋」が錆びてくるのです。今、各地の老築化したマンションは、大規模修繕工事を余儀なくさせられています。その担い手のほとんどが、「若い頃にマンションを買った」というお年寄りです。ずっと住み続けるなら、長期優良住宅の戸建て住まいの方が、気が楽かもしれません。

 

マンションには便利で手軽というメリットもあります。最近ではリゾートホテル並みのロビーが整う高級マンションもたくさんできています。「自分たちの住まいがほしい」と考えた時、今の暮らしの快適さだけを考えるのではなく、自分たちがこれからどういう人生を送りたいか、長い目でシュミレーションしてみてくださいね。

 

 

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