男の子が憧れる大工さん!大工のあれこれ大百科②「墨壺」

男の子の憧れの職業にランクインしている「大工さん」のお仕事。辻工務店の代表・辻は大工出身です。そこでこのコーナーでは大工の仕事に迫りたいと思います!

では問題です。

 

問 大工の世界では、何ができると「一人前」と言われるようになるでしょうか。

 

答えは・・・「スミ」です。

スミ=墨。木材に墨付けができるようなると一人前です。

今でこそ柱や土台や梁の加工(継手や仕口)は全部プレカット工場の機械がやってくれます。

ほんの30年前は、大工が墨壺を使って糸を引き、土台に「くるくるくるくる〜ピシン!!」と中心線を打って、それに沿って木材を切っていました。それゆえ正確さが求められ、そう簡単にはさせてもらえない仕事なのです。

辻は22歳の時、初めて墨付けの許可が出ました。そして24〜25歳の時、「一人前になったな」と兄弟子から墨壺を受け取りました。鶴と亀の彫刻が施されたもので、今も大事にとっています。ケヤキでできていて、元々は明るい色だったのですが、たくさん使った証でいいアメ色になっています。大工の仕事はなんでもそうですが、墨付けもカラダで覚えました。

使い方はシンプルです。墨壺に入れた綿に墨を染み込ませて墨差しを鉛筆代わりに引き、針を刺してぽんと弾きます。

辻工務店に遊びに来たら、実物をお見せします。

 

次回もこのコーナーをお楽しみに!

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