家族のお話
お答えします!失敗しない二世帯住宅問題〜同居中のお嫁さんからの相談
件数は減ったものの、志太榛原地域では二世帯同居の方々もそれなりにいらっしゃいます。立派な新居を建てたものの、順風満帆とはいかないお宅もあるようです。大手住宅メーカーが建てる住宅展示場のモデルハウスは、ほとんどが二世帯住宅です。ホテルみたいに洗練された空間で「二世帯マジック」にかかってしまう人も少なくなりません。でも現実は・・・。今回は同居中のお嫁さんからのお悩みを、代表の辻秀信がズバッと解決します。
相談:去年の春から夫の両親と二世帯同居を始めました。わたしたち夫婦が仕事から帰るまで、子どもたちの面倒を見てもらっています。とても助かるのですが、わたしの留守中に、義父母は2階に上がって来ているようです。ときどき、少し片付いていることもあります。どうしたらいいでしょうか。
答え:感覚の違う大人たちが一つ屋根の下で暮らす二世帯同居は、いろいろ問題が出てきやすいです。こうしたお悩みの場合は、「留守中は2階に上がらないでいただきたいです」とストレートに言い切ってしまうほうがいいでしょう。普通なら若夫婦が留守中は2階に上がりません。でもそこの感覚が鈍そうですから、はっきり意思表示した方がいいです。これからの関係を良好に保ちたいなら、はっきり伝えることはが大事です。もし私(建築担当者など)のような第三者がいたら、その人に伝えてもらうのもアリですね。
以前、「2階の部屋に鍵をつけたい」と相談に来たお嫁さんがいました。でもそれは止めました。「それをやっちゃうと関係がおかしくなるからやめましょう」と。そういう物理的な方法ではなく、伝えて解決する方がいいですね。そのお客さんは、建てる前は「絶対大丈夫です。うまくやれます」と言っていたんです。それでもいざ同居が始まると、いろいろと問題は出てきたようです。
2階まで上がって、頼まれてもいないのに片付けをするだなんて、私から言わせてみたらバカ親です。子離れできていない。特に母親はいくつになっても息子をかわいいと思う傾向にあるので、こういうことが起きてしまう。だからうまくいかないんですよね。
でもお嫁さんは元々全くの赤の他人。2階は“自分たちの城”です。そこに無断で入られたら絶対にいやですよね。
せっかく立派な二世帯住宅を建てたけど、両親とけんかして1年もしないうちに若夫婦が出て行った、という話はいくらでもあります。その結果、若夫婦はローンを背負いながらアパートの家賃を払うことになるんです。
親の行動にモヤモヤしているような毎日では、体によくありません。
できるだけはっきり伝えるように意識してみてくださいね。
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