設計のお話
プライベートなアウトドア空間のある家
戸建ての魅力といえば、「外とのつながり」です。夏はプールにBBQ、花火と庭やウッドデッキが活躍する機会も多い季節ですね。
こうしたアウトドア空間をオープンにするのもいいですが、多くの人は庭も家と同様に「プライベート空間」であることを望みます。アメリカの住宅には「バックヤード」と呼ばれる裏庭が玄関の反対側にあり、ここはしっかり塀で囲っていることが多く、理想的なプライベートなエリアです。対する日本の敷地は狭いところが多いため、なかなかバックヤードは十分にとれません。
ではどうやったらプライベートなアウトドア空間が作れるか。
そこが設計士の腕の見せどころです!
まず、どうやって人の目を止めるかが重要です。
道路から丸見えの庭でBBQをやっていると、どうしても通行人は目を奪われてしまいます。「覗いてやろう」という気持ちがなくても、なんとなく見てしまうものです。
そうならないために、フェンスや植栽の組み合わせで、家の前の道を通る人たちの目を逸らすことができます。
辻工務店の場合は、設計者が実際に現場の敷地に足を運び、住まい手の声を直接聞いて、家だけでなく庭や駐車場、道路、近隣の住宅などトータルで考慮し、家づくりのイメージを膨らませます。その中で、プライベートなアウトドア空間を作っていくのです。
家づくりには、パブリックとプライベートのバランスが大切です。
というのも、プライベートを重視するあまり、高い塀で囲ってしまったり、重厚な門を取り付けたりしてしまうと、閉鎖的なイメージを与えて地域に溶け込みにくくなってしまいます。
それだけではありません。「人目がなさすぎる家」は、泥棒の格好の餌食になってしまいます。
プライベート性と地域とのつながり、そして防犯。マイホームのアウトドア空間にはさまざまな配慮が必要なのです。
フォトギャラリーも是非ご覧ください
家づくりコラム|設計のお話
- 風邪の通り道がある「換気のいい住まい」
- 使いやすい駐車場とは?設計段階で大事な3つのポイント
- おしえて!平屋の住まいのいいところ
- 昔ながらの「田の字」の部屋づくり~日本家屋が生む家族の絆
- 親子で楽チン!“置くだけ収納”でランドセルの片付けが習慣に
- 地方だから実現しやすいってホント?!あこがれの平屋の住まい
- プライベートなアウトドア空間のある家
- 大きい窓、小さい窓…かっこいいけど意外と不便!?
- 奥さまの憧れ「ヨーロピアンスタイルの家」をセミオーダーstyleで実現
- 家事効率が上がる「回遊できる家」
- 料理がしやすい台所とは?②台所と高さの関係
- 料理がしやすい台所とは?①お料理上手さんのための3つの理想
- なぜ増える小さい窓の家。外観と価格だけにとらわれない家づくりを
- その収納、ほんとに必要?「たっぷり収納=部屋が片付く」は勘違い
- 子育て世代から大好評のシューズクローク〜最適な広さって?
- キッチンのちょっとしたスペースに「わが家だけ」の工夫を!
- 使いやすい駐車場を設計する3つのポイント
- 「おうち時間」がもっと充実する家〜外とのつながり編〜
- 窓の失敗あるあるを解説
- ワーママの強い味方!お掃除ロボットが活躍する間取り
- 子育て世代におすすめの玄関廻り〜スッキリ玄関の秘策
- シニア世代におすすめしたい「減築」の4つのメリットとは
- 人生100年時代、100歳になっても住みやすい家とは?
- 大注目!いいコトいっぱい平屋建て住まい
- 間取りの失敗あるあるを解説
- 温故知新!「田の字」の部屋づくりが育んだ日本の家族の絆
- 陽当たりいいのに常にカーテン?それって設計に問題あり?!
- 「おうち時間」がもっと充実する家〜キッチン編〜
- 家づくりで大事なこと第1位は「心のこもった設計」
- 「失敗しない間取り」は設計者のアイデア力次第
- 新提案!規格型10㎡未満の「バイクガレージ」
- 脱ワンオペ家事・育児!間取りから考える「みんなで家事ができる家」
- 子どもの“めんどくさいモンスター”に打ち勝つ収納とは
- 30年後を見据えて家をつくる〜スケルトンインフィル
- 建具の失敗あるあるを解説
- 「山」が原点!家族の温もりが伝わる設計の家づくり
- 6年生の荷物は5.5㎏?置き勉禁止時代に求められる収納力